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読書記録 | Audibleで「爆弾」「ちょんまげぷりん1」「ちょんまげぷりん2」

2023年12月29日から2023年12月30日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月29日 爆弾

著者: 呉 勝浩
ナレーター: 星 祐樹, 品田 美穂

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ひとこと感想

誰が犯人なのかを探るよりも、次にどこで爆弾が爆発するのか、仕掛けられている場所はどこなのかとハラハラドキドキしてしまう。ナレーターが男性と女性に分けられてるのは最初は慣れなかったが、聴き続けているとだんだんと理解できるようになった。スズキの声が喪黒福造のようにだんだんと感じられて不気味さがどんどんと私の中で増していった。

ネタバレ

中心人物のスズキがずっと語りっぱなしで犯人なのだろうと思いきや、真犯人が誰なのか、揺らぐ場面があったりもするのが面白い。刑事とスズキのやり取りは緊張しぱなし。やり取りのひとことひとことに注意深くなってしまう。爆発が阻止できたのかというとそうでもなくて、特にラストは不穏な終わり方だ。事件が解決したといっていいのかどうか、どうも後味がよろしくない。最後の最後まで不気味だ。

2023年12月29日 ちょんまげぷりん: (小学館)

著者: 荒木 源
ナレーター: 前田 弘喜

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ひとこと感想

友人からの著作紹介をいただいたので読んだ。江戸時代から現代の巣鴨にタイムスリップしてしまった退屈旗本男が現代を舞台に波風を立てていくのもは痛快な面もあり、またギャプもあり楽しめた。豆乳プリンが食べたくなる。

ネタバレ

どこかで聞いたタイトルと思ったら、ドラマ化されていた。快速旅団団長(店主)が錦戸亮さんのファンで観ていた2010年のドラマだった。私は見るともなくみていたのだがとてもコミカルな作品だったと覚えている。動画を探したがが、著作権上クリアになっているものが見つからなかった。今回、原作が読めて良かったと思う。紹介を頂いた友人へ、ありがとうの気持ちを送りたい。

2023年12月30日 ちょんまげぷりん 2: (小学館)

著者: 荒木 源
ナレーター: 前田 弘喜

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ひとこと感想

1巻が楽しかったので引き続き2巻も読んだ。今度は現代暮らすトモヤ君が成長したのちに江戸時代へとタイムスリップしてしまう。無気力少年が江戸時代で役者やったり牢獄へ行ったりと無気力ではいられない活躍ぶりに引き続き楽しい。

ネタバレ

なかなか会えない、安兵衛とトモヤ。二人がやっと会えたと思ったら恐ろしい牢獄の中だ。耳を塞ぎたくなるような拷問に耐えている安兵衛の描写は痛々しいを通り越している。拷問器具を見ただけてやってもいない罪を認めてしまうトモヤとの対比ははげしすぎる。後半は、現代に続く豆乳プリンを仲間と物資が限られてる中力を合わせて作っていく過程は楽しい。そして、トモヤが現代に戻っていくことでなぜタイムスリップから復帰できるのかちょっぴり甘い謎も解けていく。1巻だけでなく2巻も合わせて読んで欲しい。

 

 

書いた人: ゆいまる

旅人ライダーさんのアウトドア用品店「快速旅団」の事務担当です。ポッドキャストを2006年より配信しています。お手元のポッドキャストアプリで「yuimaru」で検索してください。

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モグモグ食べたい!ブロッコリースプラウトの大量生産方法を探る

私のグリーングリーン熱は継続中である。グリーングリーン熱とは植物栽培に躍起になっていることを表している。ブロッコリースプラウト をもっと多く生産してパクパク食べたいのである。この記事は、スプラウト 関連記事第7回である。

第1回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第2回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第3回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第4回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第5回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第6回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

小さくはじめて徐々に生産量をあげていく

料理用計量スプーン大さじ2杯スタート


経験もないのにタネを大量に使って廃棄することになったらもったいないので最初は大さじ1杯のタネを育て、ある程度のコツは掴んだ。それはすすいだ後の水はよく切る、である。さらにブロッコリースプラウト の工場動画を参考にする。

youtu.be

さすが工場だ。規模が違う。私はこんな巨大な設備はもちろん持っていない。私が持っているのは容量1リットルのイージースプラウト ただ1つだ。しかし、やっている手順は工場と変わりはない。工場の動画を見て参考になるところは参考にしよう。巨大な栽培容器を回転させてタネとタネが密着するのを防いでいるようだ。

大さじ1杯のタネから収穫ができたので、次は大さじ2杯のタネを育てる。

大さじ2杯のブロッコリースプラウト

タネとタネが粒状に重ならないように気を使った結果、筒の壁面にへばりつく感じにタネを整えた。この状態になるように水を切るように注意した。

湧きあがるブロッコリースプラウト

すすぎと鬼のような水切りをして7日目の朝、収穫をした。

収穫!

タネの殻をとるのもひと仕事だが、タネの殻はなるべく除きたい。なぜなら雑菌が発生する元になるようだ。上の画像はブロッコリースプラウト を水で洗浄して、サラダスピナーで水を切って、ホーローの保存容器におさめたところ。なかなかな収穫量だと思う。だが、まだイージースプラウト 栽培容器には余裕がある。あふれんばかりのスプラウト、という姿を見てみたい。どのくらいの量まで栽培できるのだろうか。

料理用大さじ3杯に挑戦

イージースプラウトを漂白剤につけて除菌し、今度は大さじ3杯で栽培してみる。タネを一晩ぬるま湯につけてから温水ですすぎ、水をよく切ったら下の画像のようになった。

 

大さじ3のブロッコリースプラウト のタネ

すすいだ後に水を鬼のように切って排水し工場の動画を参考に、タネとタネはなるべく重ならないようにイージースプラウト容器の内側壁も利用してばらけさせる。大さじ2杯の収穫量では我が食卓では2日で消費してしまう。やはりもっと大量生産したいところだ。

湧き上がる大さじ3杯

イージースプラウト容器の栽培量限界を、最大量を、探ってみようと思う。鮮度抜群の苦味のあるブロッコリースプラウトの味を知ってしまってから、もっとモグモグ食べてみたいのである。

大さじ3杯のブロッコリースプラウト収穫

大さじ3杯のタネから育てたブロッコリースプラウトは、栽培容器イージースプラウト号の7分目から8分目ほどにまで膨らんだ。これ以上はイージースプラウト号のキャパシティを超えてしまいそうだ。

イージースプラウト号はブロッコリーのタネ大さじ3杯までは対応できると結論した。そして栽培期間は大さじ2杯の時よりも一日短縮して6日で収穫ができた。これはタネが多いと成長する際に発する熱の量が多いからかもしれないと推測した。

今は冬、室温は低いから暖かくなってからの栽培では条件が変わると思う。なので暖かい季節にも栽培をしたいと思う。今から春が待ち遠しい。

 

 

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追記2024年1月25日

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読書記録 | Audibleで「汝、星のごとく」「正体」「正欲」

2023年12月21日から2023年12月26日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月21日 汝、星のごとく

著者: 凪良 ゆう
ナレーター: 柚木 尚子, 志村 倫生

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ひとこと感想

本屋大賞を受賞した作品としてAudibleで特集が組まれていたので読んだ。今年、2023年よく読まれた本のランキングにも登場しているので面白いんだろうなと期待しつつ読みはじめた。登場人物は多くないが色々な要素がある作品で飽きさせることはないと感じる。

ネタバレ

ダブル主人公のような章立てで、瀬戸内の島で高校生の時に出会った男女が交互に15年間の物語を語っていく。島の生活の閉塞感を抱える主人公たちには、ネグレクト、ヤングケアラー、両親の不倫、離婚、新興宗教にハマる親、何度も男性に裏切られる母親、仕事上で感じる男女格差、同性愛者の友人の死、そして主人公の病、などなど連続ドラマのように次々と困難な事柄が降りそそぐ。作品紹介にあるように、「切ない」とか「愛に呪われ」とかいう感情は私には湧いてこなかった。とにかく大変だなあ、エライコッチャよ、という事柄がこれでもかとやってくる。手に職を持つのが食いっぱぐれないのだなあと思う。

2023年12月24日 正体

著者: 染井 為人
ナレーター: 渡辺 紘

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ひとこと感想

AudibleのBEST OF 2023で4位とあったのがきっかけで読んだ。1位の「ハヤブサ消防団」は団長(快速旅団店主)がテレビドラマで観ていたのを横で見ていたので結末を知っているので読まなかった。2位「汝、星のごとく」は21日に読み終わった。3位「同志少女よ、敵を撃て」も読了していた。ということで4位の作品を読むことにした。今までは本のランキングにはあまり興味が持てなかったけれど、よりよく読まれているのなら面白いに違いないと気持ちを変えることにした。読了率ランキング、途中で離脱せず、最後まで読み通したという指標があれば参考にしたいと思う。作品の内容は登場人物が多く、時々こんがらがりそうになるが、関わる人が多ければ多いほど、この作品は面白い仕組みになっていると思う。

ネタバレ

コロナのない世界、2020年オリンピックが行われている前提で物語が描かれている。最初の章は最終章へとつながり、間の章は徐々に時間が最終章へと向かっている。結末は私の好みではないし、あとがきにも読者の意見として私と同様の感想を持った人がいることが著者から語られている。あくまでもフィクションなのでよりショッキングな方法を選んだようだ。だが、実際に冤罪でそのまま刑に処されるケースもあるとあとがきにはある。どこに魔が潜んでいるのか分からないと思うと人ごとではないと考えさせられる。殺人の冤罪だけではなく、痴漢冤罪でかなりな社会的制裁を受けた弁護士が奮起するのも応援したい気持ちになる。最初の章と最終章の舞台が我孫子市というのが個人的にはよく知っている場所で手賀沼のぬるい風を感じたりもして、よりストーリに入り込むことが出来た。

2023年12月26日 正欲

著者: 朝井 リョウ
ナレーター: 岡井 カツノリ, 高口 幸子, 三木美, 宮本 淳, 吉野 貴大, 小島 史裕

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ひとこと感想

お友達のおすすめで読んだ。おすすめいただき感謝!「正欲」はAudibleのBEST OF 2023で5位の作品だ。AudibleのBEST OF 2023は、2022年11月19日から2023年11月18日までの視聴データをもとに作成しているとのことだ。え、ここで終わっちゃうの?という感想を持った。

ネタバレ

タイトル「正欲」をみて最初イメージしたのは性癖(性質の偏り、癖)の話かと思った。作品を読んでいくと性的指向の話ではなく、どちらかというと性的嗜好に近い話であると分かる。ちなみに性癖の意味には本来、性的な意味が含まれていないのに、近年は性的嗜好ととられる場合があるので厄介だ。だからタイトルは「正欲」としているのかもしれない。「水」に性的興奮を覚える男女4人はどうなったのか結論が最後まで描かれていない。できれば描き切って欲しかった。続編を著者は考えているのかいないのか、情報を持っている人は知らせてほしいと思う。

ここまで書いて検索をしたら2023年11月に映画化されていた作品だと知った。ラストはどのように描かれているのだろうか。

youtu.be

 

 

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今年とれた夕張産大豆で豆もやしを育ててみよう!

まだまだ続く私のグリーングリーン熱、スプラウト編。グリーングリーン熱とは植物栽培に心奪われている状態を表している。今回はスプラウト関連記事第6話となる。

第1回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第2回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第3回

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

第4話

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

 

第5話

kanjicho-yuimaru.hatenablog.com

新豆(今年とれた豆)を入手する

夕張産大豆、200グラム250円也

今年夕張産の大豆と小豆を道の駅夕張メロードで入手した。地産地消である。スプラウト栽培をするならなるべく新しいタネを選ぶと発芽率が良いではないのかと考える。なければ仕方がないが、そういう目で探してみれば案外身近で新豆を見つけることができた。北海道は国内有数の豆の産地だからだろう。ありがたやありがたや。

最初は小さくはじめる

カップ1/4を計量すると63gだった

イージースプラウト号の蓋は計量カップになっているので、1/4カップの印まで大豆を入れ、重さを計測する(カップの重さは引いている)。大豆の重さは63gだった。大豆を洗う。洗米するほどではなく軽く汚れをとるくらいの要領で洗った。

イージースプラウト号の底の方にちんまりと

そして一晩ぬるま湯につけたままにすると…。

ボン! 水を吸ってふっくらした夕張産大豆

3倍くらいに量(かさ)が増えると聞いていたが、本当に3倍くらい大きくなったように感じる。実際は測っていないのでわからない。枝豆くらいの大きさに戻っている。

発芽抑制成分が水に溶けているだろうと思い、つけていた水は捨てる。発芽抑制成分は人体にとっては良くないようだ。発芽する力を抑え込む発芽抑制成分をまとっているとは本当に植物はしたたかで賢いと思う。発芽に適した温度、湿度、環境になるまでは発芽しないように仕組まれているのである。

2日目に大豆は発芽した

世話の甲斐があってかなくてか大豆が動いた!

イージースプラウト号の説明書を引っ張り出して読むと、大豆はブロッコリーのタネのように毎日朝晩、2回すすぐ作業はしなくても良いと書いてある。楽ができそうだ。さすがイージーだ。そうは書いてあるものの、なんとなく習慣で朝晩すすいでいる。今回はできたら豆もやしを育ててみたい。そしてナムルを作って食べたみたい。3センチほど育ててみたいと思っているのだが、うまくいくだろうか。

緑化しちゃった

ここでアクシデント!日当たりの良いところに置いていたら、緑化してしまった。少し苦味が出てしまうかもしれない。これ以上の栽培を諦めることにした。

収穫!

豆もやしとはいえない形状である。黒い変色部分が増える前に早めの撤退判断は必要なことだ。どうやら豆もやしを作るには工夫がいるようだ。

電子レンジで加熱して、ごま油・醤油・塩・豆板醤で適当に味付けして食べることにした。味は上々である。早めの撤退が功を奏した。

途中までは上手くいっていたように思ったのだが、一筋縄ではいかないものだ。もやし作りに躍起になるかどうかはまだわからない。

 

追記 Bluesky招待コードプレゼント

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追記2024年1月2日

招待コード配布終了しました。

 

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読書記録 | 「木挽町のあだ討ち」江戸の人情噺にホロリとなる

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2023年12月17日から2023年12月18日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月17日 木挽町のあだ討ち

著者: 永井 紗耶子
ナレーター: 関 智一, 安元 洋貴, 野島 健児, 三石 琴乃, 小西 克幸, 小林 千晃

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ひとこと感想

舞台は江戸木挽町、仇討ちが侍に許されていた頃のお話だ。最初はストーリーの構成がよくわからないまま一章を読み終えて、二章に入ったら構成がわかってきた。インタビュー形式、芥川龍之介「藪の中」のような章仕立てだ。読み進めるごとに全体像が見えてくるので最後まで読み進めて欲しい。私は木挽町にはちょっと縁があるので、地理も分かるからよりよく楽しめた。豪華ナレーターさんたちによって紡がれていくストーリーを楽しんでもらいたい。

ネタバレ

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」よろしく、主人公はなかなか登場しない。その代わりにインタビューされる方が饒舌に語っていく。最終章でやっと主人公登場となり、話の全体像が分かる。罰せられるべき人が最終的には罰せられるし、途中芝居小屋で働く人々の半生も語られ、中には人情噺もありでホロリとさせる場面もある。まんまるくおさまってくれるから、私の好きなハッピーエンドだ。おすすめだ

2023年12月17日 自然知能

著者: 外山 滋比古
ナレーター: 加藤 ルイ

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ひとこと感想

外山滋比古さんといえば、現代国語の問題に登場する作家さんというイメージが私にはあって、大学受験の時には外山滋比古さんの文章をよく見かけた。文章がスッキリしていてわかりやすくて問題文にしやすかったのでしょう。他の教科は散々だけど、現代国語は得意でしたよ、私。没後に出版された作品で、亡くなる3年前2017年に書かれた未完の原稿をまとめたと、あとがきを読むとわかった。ChatGPTも登場していない頃に書かれているのに、現在にも応用できる考えと思う。人工知能に対する言葉として自然知能という言葉を使い、自然知能とはなんなのかと解説されてゆく。解説というほど堅苦しいものではなく、エッセイとして読む読み物だ。

ネタバレ

人工知能にはない人間の知能について書かれている。何度か幼児教育について言及しているが、もう薹がたってしまって何十年も過ぎている私にはどうすることもできない。外山滋比古さんの本を「たまひよ世代」は読むだろうかといらない心配をする。93歳に書かれた文章ということを踏まえると、これだけの文章を書くというのはやはり並々ならぬ方だと思う。

2023年12月18日 幸せへのセンサー

著者: 吉本 ばなな
ナレーター: 千葉 雄大

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ひとこと感想

幸せってなんだっけという明石家さんまさんの歌からはじまるエッセイ。吉本ばななさんって私よりも年長者だったのねと今更ながら思う。

ネタバレ

幸せはオーダーメイドという印象的な言葉で、幸せを人と比較することの無意味さを言葉を変えてなんども伝えている。SNSで疲れている人が読むといいかもしれないと思う。

 

追記 Bluesky招待コードプレゼント

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同日、追記

配布終了しました。

 

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読書記録 | 「百年の子」「つぶさにミルフィーユ」「私と街たち」

2023年12月13日から2023年12月16日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月13日 百年の子: (小学館)

著者: 古内 一絵
ナレーター: 石田 ひかり

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ひとこと感想

一見するとなんのことだかわからないタイトルは、子供の人権の歴史100年から付けられている。読み進めていくと、昭和生まれなら子供の頃手に取った学年誌に関連する話だとわかる。コロナ禍と太平洋戦争中の話を行ったり来たりしながらストーリーが進んでいく。ヒロイン、その母、その祖母、三世代の物語だ。

ネタバレ

作中では名前を変えているが、学年誌を出版する会社の100年を振り返る形で、事業に関わるヒロインが変わってゆく、成長していく様子がわかる。母娘のいさかいもラストに向けて氷解してゆく。ヒロインの仕事に対する姿勢も前向きなものに変わってくのが頼もしい。戦中戦後の学年誌発行の苦労話も披露され。登場する漫画家は名前を変えているが、誰のことかすぐに分かってしまう。「怪獣」世代には心に残っているエピソードも登場する。懐かしさを覚えつつ、出版社の歴史を伺うことのできる作品だ。ナレーションは、石田ひかりさん。彼女のやや甘く優しい語りが耳に心地よい。この作品を読むきっかけをくれた友人にまたまた感謝する。ありがとう。

2023年12月14日 つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6: (講談社文庫)

著者: 森 博嗣
ナレーター: 橋本 英樹
シリーズ: The cream of the notes , Book 6

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ひとこと感想

森博嗣さんのエッセイシリーズ6作品目。読書記録を書く前から森博嗣さんの作品にハマってAudible内の森博嗣さん作品は全て読んだ。毎月1作品ずつ追加されるので追加される度に読んでいる。

ネタバレ

少数意見、自分にない視点を楽しむ作品で、毎回楽しんで読んでいる。何度も同じ主張が繰り返されるもそれぞれ短文だからくどさは感じない。もちろん小説も好きだけど、発想力とか視点に興味が沸いたり、日常生活を垣間見ることができたりするので全般にエッセイが好き。

2023年12月16日 私と街たち(ほぼ自伝)

著者: 吉本 ばなな
ナレーター: 工藤 晴香

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ひとこと感想

「キッチン」が代表作の吉本ばななさん。でも私は吉本ばななさんの著作を読むのははじめてだ。彼女の作品を読もうと思ったのは森博嗣さんと仲が良いと知ったからだ。Audibleで検索をするとこの作品があったから読んだ。彼女が住んでいた街、出かける場所に関する物語だ。

ネタバレ

ほぼ自伝とあるが、自伝ではない。住んだ場所、出かけた場所に関する思い出エピソードが語られていく。幼い頃から毎年夏に出かける場所、あるミュージシャンが同じマンションに越してくるお話も面白い。そして時々、森博嗣さんの名前も登場する。やはり仲が良いようだ。作家さん界隈は世界が広くないみたい。選ばれし人々の集まりだから自然とそうなるのかもしれない。

 

 

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読書記録 | 古本食堂:北海道から神保町の古書店で織りなす物語

2023年12月9日から2023年12月12日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月9日 古本食堂

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 岩崎 愛

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ひとこと感想

北海道帯広から神保町の古書店の店番をすることになったヒロイン。5章プラス最終章の6章構成だ。各章には登場する書籍名とヒロインまたは、ヒロインの姪がテイクアウトしてきた食事が登場する。書籍もグルメも楽しめる一冊だ。

ネタバレ

ヒロインは兄からの遺産で古書店を継ぐような形になったのだが、古書店経営を続けるか悩んでいて、できれば姪に譲りたいと考えていた。大学生の姪は姪で将来何をしたいか悩みつつも古書店経営を目論んでいて、でも言い出せない。だが、思惑が一致しているのになかなか話が進まん!イライラする!とはならない。なんだかんだで丸く収まってくれるので、読後感はハッピーだ。ハッピーエンド大好きだ。最終章は亡くなったヒロインの兄はなぜ独身だったのか秘密が語られる。

2023年12月10日 三人屋

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 橘川 佳代

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ひとこと感想

朝日(三女)・まひる(次女)・夜月(長女)、三姉妹の物語。東京のラプンツェル商店街にある両親の喫茶店を相続して、朝は朝日のモーニング・昼はまひるのうどん・夜は夜月のスナック、に訪れる客にクローズアップしつつ、三姉妹の諍い、人間模様が描かれていくお話し。

ネタバレ

長女と三女が勝手で真ん中の次女が苦労する、というのはよくある構図だ。特に長女が映画「男はつらいよ」の寅さん的存在で危なっかしいったらありゃしないが憎めないキャラクター。次女まひるの話は妙にリアルで養育費や慰謝料でモメる様子は離婚を考えている人には参考になるエピソードかもしれない。商店街の「三人屋」には個性的な客がやってくるのが面白い。こんな商店街が全国にあるのだろうか。シャッター商店街よりかは人情があって楽しそうだ。

2023年12月12日 サンドの女 三人屋

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 橘川 佳代

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ひとこと感想

前作、「三人屋」の続きのお話だ。三姉妹の三女朝日の就職が決まって、「三人屋」のモーニング営業が終わってしまった。朝日の生活は一変する。昼営業でサンドイッチを出すようになった次女まひるにも生活の変化が見られる。そして問題児長女の夜月の知られざる過去も語られていく。

ネタバレ

朝日の結婚話は、現代のシンデレラストーリーかしら。地主の価値観が私にはないのでもの珍しく読んでいて興味が湧く。やっぱり土地持ちは強いねぇと何も持たない私は思う。形態を変えつつも「三人屋」が存続することを願っている。そうそう、最後に明かされるタマゴサンドの秘密も単純だけどメモしたくなるコツだと思う。タマゴサンド、美味しいよね。

 

 

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