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読書記録 | 古本食堂:北海道から神保町の古書店で織りなす物語

2023年12月9日から2023年12月12日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月9日 古本食堂

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 岩崎 愛

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ひとこと感想

北海道帯広から神保町の古書店の店番をすることになったヒロイン。5章プラス最終章の6章構成だ。各章には登場する書籍名とヒロインまたは、ヒロインの姪がテイクアウトしてきた食事が登場する。書籍もグルメも楽しめる一冊だ。

ネタバレ

ヒロインは兄からの遺産で古書店を継ぐような形になったのだが、古書店経営を続けるか悩んでいて、できれば姪に譲りたいと考えていた。大学生の姪は姪で将来何をしたいか悩みつつも古書店経営を目論んでいて、でも言い出せない。だが、思惑が一致しているのになかなか話が進まん!イライラする!とはならない。なんだかんだで丸く収まってくれるので、読後感はハッピーだ。ハッピーエンド大好きだ。最終章は亡くなったヒロインの兄はなぜ独身だったのか秘密が語られる。

2023年12月10日 三人屋

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 橘川 佳代

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ひとこと感想

朝日(三女)・まひる(次女)・夜月(長女)、三姉妹の物語。東京のラプンツェル商店街にある両親の喫茶店を相続して、朝は朝日のモーニング・昼はまひるのうどん・夜は夜月のスナック、に訪れる客にクローズアップしつつ、三姉妹の諍い、人間模様が描かれていくお話し。

ネタバレ

長女と三女が勝手で真ん中の次女が苦労する、というのはよくある構図だ。特に長女が映画「男はつらいよ」の寅さん的存在で危なっかしいったらありゃしないが憎めないキャラクター。次女まひるの話は妙にリアルで養育費や慰謝料でモメる様子は離婚を考えている人には参考になるエピソードかもしれない。商店街の「三人屋」には個性的な客がやってくるのが面白い。こんな商店街が全国にあるのだろうか。シャッター商店街よりかは人情があって楽しそうだ。

2023年12月12日 サンドの女 三人屋

著者: 原田 ひ香
ナレーター: 橘川 佳代

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ひとこと感想

前作、「三人屋」の続きのお話だ。三姉妹の三女朝日の就職が決まって、「三人屋」のモーニング営業が終わってしまった。朝日の生活は一変する。昼営業でサンドイッチを出すようになった次女まひるにも生活の変化が見られる。そして問題児長女の夜月の知られざる過去も語られていく。

ネタバレ

朝日の結婚話は、現代のシンデレラストーリーかしら。地主の価値観が私にはないのでもの珍しく読んでいて興味が湧く。やっぱり土地持ちは強いねぇと何も持たない私は思う。形態を変えつつも「三人屋」が存続することを願っている。そうそう、最後に明かされるタマゴサンドの秘密も単純だけどメモしたくなるコツだと思う。タマゴサンド、美味しいよね。

 

 

書いた人: ゆいまる

旅人ライダーさんのアウトドア用品店「快速旅団」の事務担当です。ポッドキャストを2006年より配信しています。お手元のポッドキャストアプリで「yuimaru」で検索してください。

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