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読書記録 | 「百年の子」「つぶさにミルフィーユ」「私と街たち」

2023年12月13日から2023年12月16日の期間においてAudibleで読んだ本のひとこと感想とネタバレを書いていく。ネタバレ部分は未読の方は面白みが半減するので読みませんように。

2023年12月13日 百年の子: (小学館)

著者: 古内 一絵
ナレーター: 石田 ひかり

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ひとこと感想

一見するとなんのことだかわからないタイトルは、子供の人権の歴史100年から付けられている。読み進めていくと、昭和生まれなら子供の頃手に取った学年誌に関連する話だとわかる。コロナ禍と太平洋戦争中の話を行ったり来たりしながらストーリーが進んでいく。ヒロイン、その母、その祖母、三世代の物語だ。

ネタバレ

作中では名前を変えているが、学年誌を出版する会社の100年を振り返る形で、事業に関わるヒロインが変わってゆく、成長していく様子がわかる。母娘のいさかいもラストに向けて氷解してゆく。ヒロインの仕事に対する姿勢も前向きなものに変わってくのが頼もしい。戦中戦後の学年誌発行の苦労話も披露され。登場する漫画家は名前を変えているが、誰のことかすぐに分かってしまう。「怪獣」世代には心に残っているエピソードも登場する。懐かしさを覚えつつ、出版社の歴史を伺うことのできる作品だ。ナレーションは、石田ひかりさん。彼女のやや甘く優しい語りが耳に心地よい。この作品を読むきっかけをくれた友人にまたまた感謝する。ありがとう。

2023年12月14日 つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6: (講談社文庫)

著者: 森 博嗣
ナレーター: 橋本 英樹
シリーズ: The cream of the notes , Book 6

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ひとこと感想

森博嗣さんのエッセイシリーズ6作品目。読書記録を書く前から森博嗣さんの作品にハマってAudible内の森博嗣さん作品は全て読んだ。毎月1作品ずつ追加されるので追加される度に読んでいる。

ネタバレ

少数意見、自分にない視点を楽しむ作品で、毎回楽しんで読んでいる。何度も同じ主張が繰り返されるもそれぞれ短文だからくどさは感じない。もちろん小説も好きだけど、発想力とか視点に興味が沸いたり、日常生活を垣間見ることができたりするので全般にエッセイが好き。

2023年12月16日 私と街たち(ほぼ自伝)

著者: 吉本 ばなな
ナレーター: 工藤 晴香

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ひとこと感想

「キッチン」が代表作の吉本ばななさん。でも私は吉本ばななさんの著作を読むのははじめてだ。彼女の作品を読もうと思ったのは森博嗣さんと仲が良いと知ったからだ。Audibleで検索をするとこの作品があったから読んだ。彼女が住んでいた街、出かける場所に関する物語だ。

ネタバレ

ほぼ自伝とあるが、自伝ではない。住んだ場所、出かけた場所に関する思い出エピソードが語られていく。幼い頃から毎年夏に出かける場所、あるミュージシャンが同じマンションに越してくるお話も面白い。そして時々、森博嗣さんの名前も登場する。やはり仲が良いようだ。作家さん界隈は世界が広くないみたい。選ばれし人々の集まりだから自然とそうなるのかもしれない。

 

 

書いた人: ゆいまる

旅人ライダーさんのアウトドア用品店「快速旅団」の事務担当です。ポッドキャストを2006年より配信しています。お手元のポッドキャストアプリで「yuimaru」で検索してください。

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